「裏庭のメディシン/野生のいろ」

 津山文子さんが素晴らしいことをしてくださった。

野良びとになってくださっただけでも奇跡みたいなことだったのに、なんとアートファームのメンバーにもなってくださって、それは、アートファームを運営していこうとしているわたしにとって(まり江さんをはじめとする他の方にも)羅針盤のような働きをするのだと、直感しています。


写真と文子さんの言葉による報告については、インスタグラムを見ていただくこととして、ここにはわたしの個人的な思い(のほんのさわり)を記録として、述べます。整理として。

繰り返しますが、個人的な日記のようですみません。

3月から実際に池尻にやってきて、それは帰ってきた、という感じもあるけど、でもなんかとっても新しいことでした。この場所については、体感的に、植物と近隣の関係を季節を通して認識しているという基礎はあるけれど、これからどういうことが起こっていくかはわかりませんでした。

体感的な基礎があるからすごく助かっているところもありますが、まずはまり江さんという相棒を得なかったら、たくさんの人と関わっていくことがどれほどわたしにとっては難しいことだったか、と思い、この出会いにすごく感謝しています。

まあ、地上だけだったら、まり江さんと難なくやっていけたように思いますが、アートファームという屋上をやることになってしまって(しまって!)、池尻の地で立体的に植物たち(おまけにミツバチまでやってきて!)人間たち生き物が、都市という空間に存在する理由を、お前はお前の人生において、どう取り組むのか、という問題を突きつけられました。

人それぞれ、生き物それぞれが、その適所適材を、この地球上で見つけられる世の中。

コンポスト発電をしながらオーバンファーミングをしようという雅美さんの心的支えがあって、アートファームを運営することも決められたんだなあと思い返します。雅美さんたちのまっすぐさ、ブレなさが大きな支えです。

淡々と季節の手仕事をするだけ、といえばそうなんですが、そこにアートという、若い頃に捨てた(捨てられたともいえる)分野が堂々と絡んできて、そこに文子さんがいるわけです。

(つづく)


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